転職・求人サイトで仕事を探すとき、給与や勤務地、休日などの条件から求人を絞り込む人は多いでしょう。
希望する条件に合っているかを確認することは、転職先を選ぶうえで欠かせません。
ただ、求人票にはそれ以外にも、実際の仕事や会社について知るための情報が掲載されています。
仕事内容や求められる経験、勤務形態など、見る場所を少し広げるだけでも求人から読み取れることは増えていきます。
気になる求人を見つけたとき、どこを確認すれば自分に合う仕事なのか判断しやすくなるのでしょうか。
求人票を見るときのポイントを順番に整理していきます。
仕事内容は職種名だけで判断しない
求人を探す際、最初に目に入りやすいのが職種名です。
営業、事務、エンジニア、マーケティングなど、職種を指定して求人を検索することも多いでしょう。
ただし、同じ職種名でも実際の仕事内容は会社によって異なります。
営業職であれば、新規顧客の開拓が中心なのか、既存顧客への提案が中心なのかによって日々の仕事は変わります。
エンジニアの場合も、開発、設計、運用・保守など担当する工程によって仕事内容に違いがあります。
そのため、「希望している職種だから」という理由だけで判断せず、具体的にどのような業務を担当するのかまで確認しましょう。
自分が転職後に働いている姿を想像できる程度まで仕事内容を読み込むことがポイントです。
必須条件と歓迎条件を分けて確認する
求人票には、応募者に求める経験やスキルが記載されています。
その際に確認したいのが、「必須条件」と「歓迎条件」の違いです。
必須条件には、その求人へ応募するうえで企業が必要としている経験や資格などが示されています。
一方、歓迎条件には、持っていれば評価につながる可能性のある経験やスキルなどが掲載されています。
条件がたくさん並んでいると、「自分には応募できない」と感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、すべてが必須とは限りません。
まずはどこまでが必須条件なのかを確認し、自分の経験と照らし合わせてみましょう。
また、歓迎条件を見ることで、企業がどのような経験を持つ人材を求めているのかを考える材料にもなります。
給与は金額だけでなく条件まで見る
転職先を探すうえで、給与は重要な条件のひとつです。
求人票には「年収○万円~○万円」「月給○万円~」などと記載されていることがありますが、表示されている数字だけで比較するのではなく、その金額がどのような条件で設定されているのかも確認しましょう。
経験やスキルによって給与が決まる場合もあれば、手当などが含まれている場合もあります。
賞与や昇給について記載されている求人であれば、その内容にも目を通しておきたいところです。
また、給与の幅が大きい求人では、自分の経験の場合にどの程度が想定されるのか、求人票だけでは判断できないこともあります。
金額の大きさだけを見るのではなく、給与に関する記載全体を確認することが大切です。
休日と休暇は分けて考える
「年間休日○日」「完全週休2日制」「土日祝休み」など、休日に関する表現も求人によってさまざまです。
ここで注意したいのは、休日と休暇を同じものとして考えないことです。
毎週の休日や祝日などとは別に、有給休暇や夏季休暇、年末年始休暇などが設けられている場合があります。
年間休日数だけで判断するのではなく、どのような休日・休暇制度になっているのかを確認してみましょう。
また、自分が転職先に求める働き方によって重要なポイントは異なります。
曜日を重視するのか、年間の休日数を重視するのかなど、自分の希望をあらかじめ整理しておくと求人を比較しやすくなります。
勤務地と働き方を確認する
勤務地も、求人票で必ず確認しておきたい情報です。
会社の所在地と実際に働く場所が同じとは限りません。職種や仕事内容によっては、別の拠点や顧客先などで勤務するケースもあります。
そのため、会社概要に記載されている本社住所だけではなく、求人ごとの勤務地を確認しましょう。
また、近年ではリモートワークや出社を組み合わせた働き方を採用している企業もあります。
「リモート可」と記載されていても、完全に在宅勤務できるのか、一定の日数は出社するのかなど、実際の運用方法は企業や求人によって異なります。
働く場所を重視する場合は、勤務地だけでなく勤務形態まで確認することがポイントです。
勤務時間は自分の生活とも照らし合わせる
求人票では、勤務時間についても確認できます。
始業・終業時刻が決まっている会社もあれば、フレックスタイム制などを導入している会社もあります。
制度の名称だけを見るのではなく、どのような時間帯で働くことになるのか、自分の生活と照らし合わせて考えてみましょう。
また、残業について情報が掲載されている場合は確認しておきたいところです。
平均残業時間などの数字があれば参考になりますが、部署や時期によって状況が変わる可能性もあります。
求人票に記載されている数字はひとつの情報として捉え、必要であれば選考時に実際の働き方を確認するとよいでしょう。
福利厚生は「自分が使うか」という視点で見る
福利厚生が充実していることをアピールする求人もあります。
住宅関連の手当、資格取得支援、研修制度、育児や介護を支援する制度など、内容は企業によってさまざまです。
制度の数が多いと魅力的に感じるかもしれませんが、大切なのは自分にとって必要な制度があるかどうかです。
たとえばスキルアップを重視するなら、研修や資格取得支援について詳しく確認する。生活面を重視するなら、手当や休暇制度などを見るといった方法があります。
福利厚生の項目数だけを比較するのではなく、「自分が実際に利用する可能性があるか」という視点で確認しましょう。
求める人物像から会社との相性を考える
求人によっては、経験やスキルとは別に「求める人物像」が書かれていることがあります。
たとえば、チームで仕事を進められる人、自分から提案できる人、新しい技術を学び続けられる人などです。
こうした記載は、企業が仕事をするうえで何を重視しているのかを知るヒントになります。
ただし、「自分はすべて当てはまる」と無理に合わせる必要はありません。
むしろ、自分の仕事の進め方や考え方と大きく違っていないかを確認するために活用するとよいでしょう。
仕事内容や条件だけでは分かりにくい部分だからこそ、会社との相性を考える材料のひとつになります。
求人票は複数の項目を組み合わせて見よう
転職先を探す際、給与や休日などの条件を確認することはもちろん重要です。
ただ、それだけで自分に合った求人かどうかを判断できるとは限りません。
仕事内容、必須・歓迎条件、勤務地、勤務時間、福利厚生、求める人物像など、求人票にはさまざまな情報が掲載されています。
最初に希望条件で求人を絞り込み、そのあとで仕事内容や働き方まで詳しく確認する。このように段階を分けて見ると、多くの求人の中から自分に合う仕事を探しやすくなります。
また、気になる求人が見つかったら、その求人票だけで確認を終わらせず、企業ページなどから会社について調べてみる方法もあります。
「条件が合っているか」と「そこでどのような仕事をするのか」の両方に目を向けながら、自分に合った転職先を考えていきましょう。

